エステサロンに来店されるお客様は、施術の効果はもちろんのこと、非日常的な特別感を求めて来る方が多い傾向にあります。
どれだけ美容に関する知識や技術が高いエステサロンだとしても、生活感があったり落ち着かない空間であったりすれば、お客様の来店する意欲は下がってしまうでしょう。
エステサロンの内装のデザインは、今後の売上にも影響を与える要素のため、しっかりと考えることが必要です。
この記事ではエステサロンの内装づくりのポイントについてご紹介します。
内装工事にかかる費用や、DIYを行う際のコツについても紹介していくので、これからエステサロンの開業を検討されている方はぜひ参考にしてみてくださいね!
【色・デザイン】エステサロンの内装デザインで押さえるべきポイント
エステサロンの内装のデザインは、リラックスできる空間であることが重要です。
そのうえで、いくつか押さえるべきポイントについてご紹介していきます。
ポイント①:コンセプトとターゲットを明確にする
内装のデザインは、エステサロンのイメージを印象付ける大事な要素です。
どのようなデザインにするかは、エステサロンのコンセプトやターゲットに合わせて考えることが重要。
例えば「高級」を売りにするのか「カジュアル」を売りにするのかでもイメージが違ってきますし、お客様の性別や年齢層、好みによっても選ぶべきデザインは変わってくるでしょう。
コンセプトやターゲットを明確にすることで、統一性や一貫性のあるデザインを作ることができます。
まとまりのあるデザインは、見る人に違和感を与えにくいので、お客様に「おしゃれだな」と感じてもらえますよ。
ターゲットとなるお客様の目線を意識しながら、居心地の良い空間を考えてみましょう。
ポイント②:生活感や汚さを感じさせない事が重要
エステサロンにおいて、生活感や汚さを感じさせる内装は、最も避けなければいけないポイントです。
どんなにおしゃれな家具やインテリアを揃えたとしても、壁が汚れていたり、設備が古く汚らしかったりすればお客様は「清潔感がない」と悪い印象を抱いてしまいます。
汚れのつきにくい素材を使用したり、掃除のしやすいレイアウトにしたりするなど、清潔感をキープできるような空間作りを意識することも大切です。
また、備品やタオル、掃除用品がむき出しの状態になってしまうような作りも、生活感を感じるため良くありません。
内装を考える際は、生活感のあるものがお客様の目線に入らないように、収納棚を増やすなどの工夫をしましょう。
ポイント③:色彩効果を意識して内装に取り入れる
内装デザインを考える際は、色の選び方も重要なポイントです。
色には、見る人の心理や行動に大きな影響を与える色彩効果があります。
詳しくは後の項目で解説いたしますが、色彩効果を上手に活用することで、お客様に癒しや安心感を与えることができますよ。
また、統一感を出すために、使用する色数はベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの3色に抑えるのがおすすめです。
70:25:5の割合で分配するとバランスが取れます。
部屋の大部分を占めるカーテンなどはベースカラー、ベッドや棚などの家具類をメインカラー、クッションや小さなインテリアなどの小物類をアクセントカラーにすると良いでしょう。
【グレー・白】色でイメージや効果が変わる?エステサロンの内装におすすめのカラーとは?
先述した通り、選ぶ色で内装のイメージは大きく変わります。
そして色には色彩効果があり、お客様に様々な心理効果を与えることが可能です。
お客様のニーズやサロンのコンセプトに合わせて、色彩効果を上手に取り入れていきましょう。
白 | 純粋さや清潔感を感じさせる色。 膨張色のため部屋を広く見せる効果がある。 |
グレー | どんな色でも合わせやすい協調性のある色。 落ち着きや柔軟さを与え、ストレスを軽減する効果がある。 |
黒 | 高級感や重厚感を与える色。 周囲の色を引き締める効果があるため、アクセントとして使用することでスタイリッシュな印象を演出できる。 |
赤 | 気分を高揚させる効果がある色。 情熱的なイメージや前向きな印象をもたらす。 |
オレンジ | 温かみや元気なイメージを与える色。 親しみやすさがあり、気持を明るくする効果があるため人が集まる賑やかな空間に良く使用される |
黄色 | 明るく活発な印象を与える色。 濃いゴールドカラーはゴージャス感を演出できる。 |
緑 | 中間色で最も刺激が少ない色。 安心感や落ち着き、リラックスをもたらす効果がある。 |
青 | 興奮を沈め、感情を抑える色。 集中力のアップや心を落ち着かせる効果がある。 |
紫 | ミステリアスで神秘的なイメージのある色。 癒し効果や想像力を刺激する効果がある。 上品で高貴な空間を演出したい時にもおすすめ |
ピンク | 優しく甘いイメージのある色。 緊張を緩和したり疲労感を軽減する効果も。 |
色選びによっては部屋を広く見せる効果もあり
使う色の組み合わせによって、部屋を広く見せる効果も期待できます。
膨張色と収縮色
色には実際の大きさよりも大きく見える膨張色と、小さく見える収縮色があります。
明度が高く温かみのある色の方が膨らんで見えるため、部屋の内装に白などの明るい色を取り入れることで、空間に広がりを感じさせることが可能です。
重量色と軽量色
薄い色は軽く感じ、濃い色は重く感じるといった特徴があります。
そのため、天井に向かうほど明度の高い色を使用することで、開放感のある空間を演出できますよ。
逆に重厚感のある落ち着いた空間にしたいときは、濃いめのカラーを使うのがおすすめです。
進出色/後退色
進出色と後退色は、実際よりも遠くに見えたり、近くに見えたりする効果のある色のことです。
暖色系で明るい色は手前に見え、寒色系で暗い色は奥まって見える性質があります。
そのため、壁の色を温かみのある鮮やかな色にすると、圧迫感が強くなるので注意が必要です。
内装を広く見せたい場合は、壁やカーテンの色を寒色系の落ち着いたカラーにするとよいでしょう。
エステサロンの内装にかかる費用を調査!工事費を抑えるポイントはある?
エステサロンの内装にかかる費用は、こだわる場所によって大きく変わってきますが、
安いケースで坪単価10万円〜20万円、高いケースで30万~40万円程が相場です。
例えば20坪のスケルトン物件で開業した場合、安く見積もっても400万円ほどかかる計算に。
なお、物件が小さいほど、必要な設備を詰め込む必要があるため坪単価が高くなる傾向があります。
内装費を安く抑えるにはどんな方法がある?
できるだけ内装費を抑えたい場合には、以下の方法もおすすめです。
内装費を抑える方法①:可能な範囲でDIYをする
内装費用を安くするためには、自分で作れるものは自分で作ることもおすすめです。
可能な範囲でDIYを行うことで、大幅に費用を抑えることができます。
貼って剥がせるタイプの壁材や床材など、特別な技術や道具がなくてもDIYができるアイテムも多く売られているので、そのようなアイテムを取り入れながら内装を作ってみましょう。
内装費を抑える方法②:レンタルやリースを活用する
美容サロンに必要な機材や、ベッドなどの設備は高額なものが多いです。
また施術に使用する美容機器は常に新しいものが開発されていくため、買い替えにも大きな負担がかかります。
今はサロン向けの機材や家具のレンタルサービスもあるため、高額な機材はレンタルやリースを活用するのも費用を抑えるための手段です。
内装費を抑える方法③:居抜き物件を探す
前の店舗の内装や設備を残した居抜き物件を選ぶことも、費用を抑えるポイントの1つです。
元々ある内装を活かしながら工事を行うため、坪単価10万円台で済む場合もあります。
「自分の理想のレイアウトにすることが難しい」「設備が劣化している場合もある」といったデメリットもありますが、内装にそこまでこだわりがないという人にはおすすめの方法です。
内装費を抑える方法④:自宅やレンタルサロンをを活用する
内装工事で大きく金額がかかるのは、天井や床の施工、鉄骨の設置費などの大がかりな工事です。
そのため、自宅でエステサロンを開業可能であれば、最低限の工事で済むため大幅に内装費用を抑えることができます。
他にも、月単位や時間単位で利用できるレンタルサロンを活用するのも1つの手です。
レンタルサロンにはエステに必要な家具や家電、施術機器が揃っているため、すぐにエステサロンを開業することが可能となります。
内装工事や賃貸料といった初期費用をかけずに済むので、個人で活動されるエステティシャンの方は、このようなサービスを利用するのもおすすめです。
【内装費の削減に】エステサロンの内装を自分で作りたい!DIYのコツを紹介!
先述した通りエステサロンの内装を自分で作ることで、費用を大幅に削減することが可能です。
ここからはエステサロンの内装をDIYするコツをいくつか紹介していきます。
DIYのコツ①:敷くだけで使える床材を使用して床をイメージチェンジ
床のDIYには、フロアタイルやクッションフロアシート、ウッドカーペットなど、既存の床にそのまま敷くだけの床材を使用しましょう。
張替えが必要ないため、原状回復義務のある賃貸物件でも安心してDIYをすることができますよ。
クッションフロアなどの塩化ビニール素材は、安価で水に強く、汚れがついても拭き取りやすいといったメリットがあります。
しかしその反面、通気性が悪くカビや腐食が発生しやすいのがデメリット。
下の床が腐食しないよう、床材を敷く前に防湿シートを敷くなどの工夫が必要です。
DIYのコツ②:壁のDIYには貼って剥がせる壁紙がおすすめ
壁紙の交換は、古い壁紙を剥がしたり、貼り付けた壁紙の継ぎ目の処理をしたりと、なかなか手間と技術の必要な作業です。
しかし、今は貼って剥がせるタイプの壁紙など特別な道具や技術がなくてもキレイに仕上げられるアイテムが多く登場しています。
既存の壁紙の上からでも貼ることができ、種類も豊富なので、自分の好みに合わせて自由に張替えができますよ。
DIYのコツ③:塗料を使って家具や小物の色や質感を変えてみる
塗料の中には、塗るだけで金属調に加工できたり、アンティークな雰囲気を演出できたりするものがあります。
なんだかサロン内の内装がちぐはぐな雰囲気だと感じる場合は、塗料を使って家具や小物の色や質感を統一してみると印象をガラリと変える事が可能ですよ。
【ナチュラル・おしゃれ】内装づくりの参考に!エステサロンの内装画像2選
ここからは、実際にあるエステサロンの中から、おしゃれな内装のお店をいくつかを紹介していきます。
色やレイアウト、小物遣いなど内装づくりの参考にしてみてくださいね。
パリのアパルトマン風:Appartement salon montique【モンティーク】
こちらのエステサロンはパリのアパルトマンをイメージした内装のエステサロンです。
白を基調とした空間の中に差し色として黒を使う事で、スタイリッシュな印象に仕上がっています。
ベッドの周りにフットライトを設置しており、リラックスできる優しい空間が素敵です。
ナチュラル×ゴールドで上品かつリラックスできる空間を演出:ClairAnge
こちらの施術室はウッド調×ベージュを基調としたナチュラルな空間が特徴です。
インテリアにゴールドを用いることで、高級感のあるおしゃれな雰囲気を演出していますね。
ブルーを基調とした落ち着く空間:Yukee’s SPA 広尾
こちらのお店は、気持ちを落ち着かせてくれるような、優しいくすみブルーの壁紙が特徴的。
濃いブルーと透け感のあるレースカーテンが、高級感を演出していますね。
店販品の並べ方や部屋のレイアウトなど、これからプライベートサロンを開業したいと考えている人にとって参考にしたいポイントが盛りだくさんの内装です。
狭い空間でも開業したい!自宅エステサロンの内装のコツとは
自宅サロンを開業される人の中には、マンションの一室や、自宅の一部をエステサロンとして開業される方もいらっしゃるかと思います。
エステサロンは6畳ほどのスペースがあれば開業可能と言われていますが、「広くないお部屋では、お客様が閉塞感を感じるのでは」と心配になりますよね。
しかし、内装の作り方によっては、限られたスペースでも広く見せることが可能です。
ここからは、狭い空間でエステサロンの内装を作るコツを紹介していきます。
ポイント①:設置する家具は必要最低限に
部屋の内装を作る時にオシャレな空間を演出しようと考えると、ついついインテリアや観葉植物など色々なものを置きたくなりますが、部屋を広く見せるためには無駄な家具を置かないことが重要です。
施術用のベッド以外は、必要最低限の家具を置く程度にしておきましょう。
ポイント②:家具の色やテイストを統一する
家具やインテリアの色やテイストが統一されていないと、雑然とした印象を与え、実際よりも部屋が狭く見えてしまう原因に。
色の数は、できるだけシンプルな色味で統一するのがおすすめです。
お部屋のサイズが6畳以下の場合は難しいですが、スペースに余裕がある場合は、コンセプトに合ったテイストの家具やインテリアを効果的に使う事で、より非日常感を演出することができますよ。
ポイント③:間接照明を活用する
間接照明を効果的に使う事でも、部屋を広く見せることが可能です。
ポイントは、部屋の入口から対角となる位置に照明を置く事。
部屋の奥を明るくすることで、奥行きを感じるようになります。
また、空間に高さを出したいときは、天井に向けて照明を当てると良いですよ。
ポイント④:部屋の中で面積が大きな部分に明るい色を使う
壁やカーテンや床など、部屋の中で広い面積を占める部分にはアイボリーやホワイトなどの明るい色を使うのがおすすめです。
明るいトーンのカラーは、部屋に開放感を与え、広がりを持たせる効果があります。
限られた空間を上手に活用!エステサロンの内装には仕切りを使うのもおすすめ!
自宅やマンションなどの限られたスペースでエステを開業する場合、更衣室や待合室などのスペースを個別に確保するのはなかなか難しいですよね。
特に、自宅サロンの場合は、玄関や廊下や洗面所、トイレなどは家族と共有する場合もあり、生活感を見せない工夫が大切です。
限られたスペースでエステサロンの内装を作る場合は、仕切りを使って空間を分けることがおすすめ。
仕切りを導入することで、以下のようなメリットがありますよ。
- 家族との共有スペースやバックヤードなど、生活感を感じさせる場所の目隠しに使用できる
- 着替えやメイク直しを行う空間を区切ることでお客様に安心感を与える
- お客様の予約が続いている場合、仕切りで待合スペースを作るとプライバシーが確保できる
仕切りには、ついたて式のパーティションの他、カーテンやオープンラックなども使えます。
仕切りを選ぶときは、色やデザイン、素材など、エステサロンのコンセプトに合わせて選びましょう。
また、自立式のものを選ぶときは、脚の安定性を確認し、不安定な場合は倒れないように固定するなど安全性も確保してくださいね。
コメント
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