エステサロンの料金表に載せる価格はどう決める？ヤクルトの料金設定の参考例も紹介！

エステサロンを開業する時に頭を悩ませるのが、施術メニューの料金設定なのではないでしょうか。
エステサロンの料金設定は、今後の経営状態を左右する重要な要素なので、適切に決めていくことが必要です。

この記事では、エステサロンの料金設定のポイントについて紹介していきます。

安い料金設定はNG？エステサロンの料金表に掲載する値段を決めるポイントを紹介！

エステサロンの料金を決めるときに、押さえるべきポイントは以下の通りです。

料金を設定する上でまず重要なのが、売上の目標金額から料金を逆算してみることです。
エステサロンの基本的な売上は、客数×客単価で決まります。

例えば以下のような条件でエステを運営するとしましょう。

この場合、お客様の人数は1か月当たり最大で80人ということになります。
目標金額の100万をお客様の数80人で割ると、12,500円です。
目標金額の100万円を達成するためには、客単価の平均が12,500円になるように料金を設定する必要があるとわかりますね。

また、お客様を集めようと、ついつい周辺のお店を意識して価格を下げてしまいがちですが、価格の下げ過ぎはNGです。
客単価は下げれば下げるほど、目標金額を作り出すためにより多くのお客様を集めなければいけなくなり、経営戦略が難しくなってしまいます。

集客力アップを狙うのであれば、安い料金設定を行うのではなく「このサロンでしか体験できない魅力」で付加価値を上げていくことが大切です。

オリコンが調査を実施する「2023年フェイシャルエステランキング」で満足度総合1位を獲得したヤクルトのエステサロン。
お客様から高い評価を得た理由のひとつに、そのコストパフォーマンスの高さがあります。

ヤクルトのエステサロンでは、非常に良心的な料金で本格的な施術を受けられる点が魅力。
サロンは全国にあり、地域によって価格に差はありますが、1,000円台から施術を行っている店舗もありますよ。

前の章で、エステサロンの料金において、価格の下げすぎはNGだとお伝えしました。
では、ヤクルトのエステではなぜこのような破格の料金での営業が可能なのでしょうか。

ヤクルトのエステは使用する化粧品に自社のスキンケアラインを導入しています。
さらに、求人サイトIndeed によると、ヤクルトのエステティシャンの平均月収はおよそ14万～17万円ほど。

化粧品を自社開発していることや、人件費にかかるコストを押さえていることで、この価格設定が実現できているようです。
料金を下げればその分経営戦略も難しくなってきますが、コストのかけ方次第ではこのようなビジネスモデルも可能となります。

自分のエステサロンの規模や形態、コンセプトに合わせて、どのような料金設定が適切なのか考えてみましょう。